銀の匙2ndシーズン


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銀の匙2ndシーズン

他の名前:
Gin no Saji 2nd Season

ジャンル:
[ 喜劇 ] [ 学校 ] [ 少年 ] [ 人生のひとこま ]

あらすじ:
※八軒 勇吾は劇中「八軒くん」、「ハチ」と呼ばれているが、兄の八軒 慎吾や父の八軒 数正が登場する関係上「勇吾」で統一する。稲田兄妹も同様のためタマコ、真一郎で統一する。 一年目(一学期) 札幌の私立中学に通っていた八軒 勇吾は受験に失敗。学力競争と高圧的な父の数正から逃れるため中学の恩師白石の薦めで寮制の大蝦夷農業高等学校(通称、エゾノー)に進学する。寮の相部屋はクールなオタクの西川 一と食いしん坊の別府 太郎。実習中に子牛を追いかけ広い校内で迷子になった勇吾は馬で探しに来たクラスメイトの御影 アキに一目惚れしてしまう。 勇吾のクラスには、野球部投手で甲子園を目指す駒場 一郎、養鶏場の跡取り息子で劣等生の常盤 恵次、獣医師を目指すが血が苦手な相川 進之介、何事にもシビアでしっかり者の稲田 多摩子(タマコ)、チーズ好きでしたたかな性格の吉野 まゆみといった個性的な顔ぶれが揃っていた。農家の跡取り娘で馬好きが高じて馬術部に所属するアキも含め、それぞれ夢や将来の目的を抱いて入学していた。夢もビジョンもなく父から逃げるため入学した勇吾は彼らに引け目を感じてしまう。 授業のほとんどが実習で体力勝負。教師も面倒見がよく大らかな勇吾たちの担任桜木や、鶏舎を管理し労働の報酬に炊きたてご飯を用意する白樺、女軍曹だがノリが良く太っ腹な富士、そしてコロポックルのような校長と個性的。寮での生活はさながら収容所といった窮屈なもので勇吾は不慣れな環境に戸惑いながらも徐々に適応していく。ニワトリや豚、牛の世話をする農業高校で勇吾は普段自分が口にしているそうした家畜たちが置かれた厳しい現実をつきつけられる。産卵率の低いニワトリは精肉として処分され、手塩にかけて育てた豚たちはいずれ食肉となる。雄牛も産まれて間もなく去勢され、食肉となるべく肥育される。勇吾は「割り切れない思い」を抱えて葛藤し続けるため、周囲の反対に遭いながら子豚に「豚丼」と名付けて可愛がるのだった。 校則で部活に入らなければならないが文化部が一切ないエゾノー。勇吾はアキに誘われ馬術部に入部する。仏のような顔立ちとは裏腹に煩悩まみれの顧問中島や、手先が器用だがお調子者の部長大川 進英、辛口な副部長豊西 美香、二年生で彼女のプリクラをステッキに貼る依田 勉とここも個性派揃い。だが、ただでさえ当番のために5時起床というのに馬術部は4時起床と更に過酷だった。一年生部員はほとんどがボロ(馬糞)や馬房の掃除といった雑用仕事ばかりだったが、初めて馬に跨がった勇吾は馬上から見る景色に魅了される。校内清掃の際に勇吾はガラクタの山からピザ石窯を発見する。田舎暮らしで冷凍ピザしか食べたことのない仲間達のため勇吾は石窯を修復し、校内で穫れた食材を使った手作りピザを振る舞う。たまたま様子を見に来ていた白石にもピザを食べて貰う。催しは大盛況となり、勇吾は一躍校内の有名人となる。 夏休みを迎え、実家に戻りたくない勇吾はアキに誘われて彼女の実家である「御影牧場」で住み込みのアルバイトをすることになる。母親へのメールのため、電波の届く場所を探して歩き回った結果迷子になった勇吾は駒場の実家である「駒場農場」に迷い込む。父親を過労死で亡くした駒場は幼い双子の妹たちと共に母親を手伝いながら、作業の合間に野球の練習も行っていた。駒場の意外な一面を知った勇吾だったが結果的に仕事をサボってしまい、その罰としてアキの祖父から鹿の解体作業を命じられる。躊躇する勇吾だったが、感謝の念を込めて鹿を解体し、鹿肉の旨さを知る。 仕事にも慣れたある日、休みを貰った勇吾はアキ、アキの母と共にタマコの実家を訪ねる。タマコの実家は御影牧場とは桁違いの施設を持つギガファームという共同経営の大規模農場だった。回転式の搾乳機など珍しいものを見学する途中、勇吾はアキから将来の進路について悩んでいることを打ち明けられる。そんな中、兄の慎吾が訪ねてくる。東大にストレートで入学し、とことんマイペースな兄に劣等感を感じて苦手にする勇吾に、慎吾はラーメン屋に弟子入りするため大学をやめてしまったと話し唖然とさせる。その後、慎吾は生活費を稼ぐため勇吾の前に度々現れるようになる。アルバイトの最終日にうっかりミスから商品である牛乳を捨ててしまった勇吾はバイト代を受け取れないと断るのだが、アキの曾祖母に説得される。 一年目(二学期) 二学期に入り、すっかり立派な豚に成長した「豚丼」と再会した勇吾は夏休みのバイト代で「肉になった『豚丼』」の購入を富士に申し入れる。結局、「豚丼」は豚丼として勇吾たちの胃袋に入った。残った肉を勇吾はタマコの兄真一郎に手伝って貰いベーコンに加工する。世話になった御影牧場、駒場牧場、そして悩んだ末に実家へと送る。母からの電話で「お父さんも美味しいと言っていた」と言われ、エゾノーに来たことを肯定的に考える。だが、その話は勇吾を労うための嘘だった。三年生が引退し、馬術部長は大川から依田に受け継がれ、勇吾は副部長に任じられる。春の選抜出場を掛けた野球部の秋季大会が間近に迫る中、勇吾はアキと駒場が話し込んでいるところに出くわす。アキが泣いているのを目にして「どうした?」と尋ねるのだが、二人から「関係ない」「なんでもない」と突き放される。二人がただの幼馴染みなのか気になる勇吾だったが、二人はその後変わった素振りを見せない。ふたたびの校内清掃で勇吾は捨て犬を拾ってしまう。校内で飼う許可を得た勇吾はエサ代をどうするか悩むが、常磐の発案で首から募金箱をぶら下げて自力で稼がせるということで落ち着き、名前もなし崩しに「副ぶちょー」に決まってしまう。 馬術部では一年生が本格的に乗馬を行うようになるが、勇吾はなかなか思うように乗れない。苛立ちの勇吾はできるまで猛練習するしかないと考えるが、アキから「馬のことも考えろ」と叱られる。そんな中、アキに誘われた勇吾はアキの父の運転で乗馬クラブに行く。そこで勇吾は馬術は「馬のおかげ」という意識がないといけないのだと気づく。その後、相棒のマロンと初めて障害を跳ぶ。勇吾は落馬するも感激するのだった。エゾノー祭に向け、馬術部は引退した大川ら三年生たちに障害馬術を頼む一方、ばんえい競馬のような輓馬レースをやってみたいと先生に頼み込む。空いた農地に輓馬コースを作成することになり、仲間たちの協力もあって立派なコースが完成する。馬術部が新人戦に臨むことになり、勇吾たちは緊張を隠せない。そんな中、アキを一方的にライバル視する南九條 あやめが登場する。勇吾は緊張でガチガチになるが大川先輩の活躍により放心状態になった結果、ゴール寸前で落馬しかけるアクシデントにも耐え、落馬で眼鏡を壊すも4位と大健闘する。 新人戦に加え、エゾノー祭の準備に多忙を極める勇吾。「痛ソリ」作りに協力した西川、掃除当番を代わった別府への借りも返さなければならず、その上ピザ石窯担当にまで任命されてしまう。あまりの忙しさに祭りの喜びを実感できない勇吾だったが、祭りのあとアキとデートすることになりすっかり舞い上がる。持ち前の几帳面さを発揮して仕事をこなす勇吾だったが、肝心のエゾノー祭当日に過労で入院してしまう。病室に現れたのは苦手とする数正だった。数正は勇吾にこれまでの成長や努力、働きぶりを否定する冷酷な発言を浴びせ、見舞いに来た桜木にも学業に専念させていれば勇吾は過労で入院しなかったはずだと罵声し去っていく。一言も反論できず勇吾はふて腐れて落ち込む。壊れた眼鏡の購入を口実にエゾノー祭に参加しなかった勇吾はバツの悪い思いを抱えたまま学校に戻るが、アキから感想ノートを見せられて労を労われ泣いてしまう。飛び入りでエゾノー祭に参加したあやめからイヤミを言われるが、無骨な駒場からも心配された勇吾は仲間たちの存在をありがたいと思い、父と対決する意志を抱く。アキとのデートは馬術部の面々と鉢合わせた結果、期待どおりとはいかなかった。 秋期大会を順調に勝ち進む野球部で駒場はクローザーとして活躍する。学校上げての応援となり決勝まで駒を進める野球部だったが、最終回に味方のエラーによる失点で敗退。駒場は負け投手となってしまい、その翌日から学校に姿を見せなくなる。中島の指導でチーズ作りに取り組む勇吾は駒場にも食わせてやりたいと考えるのだが、編入希望で訪ねてきたあやめから駒場牧場が借金が返せず離農することになり、駒場が退学することになったと聞かされる。実家が借金の保証人になっているアキだけがその事実を前もって知らされていたが、お人良しで面倒見の良い勇吾を巻き込むまいと黙っていたのだ。自分の身にも降りかかった現実に落ち込みながらも突き放すアキに勇吾は「放り出せるか馬鹿野郎」と介入を宣言する。その際、アキから告白されそうになるが、依田の邪魔が入ってしまう。他のクラスメイトたちも他人事ではなく、どこの農家も苦しい経営や借金に悩んでいた。駒場牧場の離農に立ち会うアキに勇吾も同行を申し出る。落ち込んだ様子も見せず、気丈に振る舞う駒場だったが勇吾は自分の経験から目の前に目標を置いて気持ちをつなぎ止めているだけだと見抜き心配する。アキが「馬に関わる仕事に就くため牧場を継げない」と打ち明ける家族会議に勇吾も参加し、「責任をとって自分が勉強を教えて大学に必ず合格させる」と宣言する。以前から娘の意志を知っていたアキの父は了承するものの、「勉強にかこつけて手を出したらぶっ殺す。あと大学落ちても覚悟しとけよ」と二人の交際には釘を刺されてしまう。進学の費用はアキの祖父が育てていた馬を手放すことで解決することになった。 常磐ほどではないものの成績不振のアキに国立の大蝦夷畜産大学進学はかなり高いハードルだった。アキと二人きりで仲良く勉強する勇吾に嫉妬丸出しの仲間たちからきつい制裁が加えられる。なんとか打開策を見つけたいと思う勇吾に、仲間たちは「慎吾に相談したら良いのでは?」と答える。渋々電話した勇吾は慎吾から「受験のときの虎の巻が実家においてあるから勝手に持って行け」と言われ、勇吾は嫌々ながら実家に戻ることになる。街で昔の同級生と再会した勇吾は、すっかり明るくなったと言われるが、実家に戻ると休みで自宅に居た数正に鉢合わせてしまう。食事中に「勉強を脱落した人間が他人に教えるのか」と数正に詰られた勇吾は激怒し「一度失敗した人間はチャンスを与えられないのか、俺は経済動物以下か」と反抗し出て行く。二人の言い争いを見守っていた母の美沙子は勇吾の様子を訪ねてみる気になる。農業高校の過酷な現場に驚きを隠せない美沙子だったが、西川や別府たちに歓待され、校長とも話したことで安心する。見送りに際して、「どんなことでも受け止めるからもう二度と嘘はつかないでくれ」と言う勇吾に美沙子は「わかった」と告げるのだった。だが、その言葉を真に受けた美沙子は慎吾にアキとの関係を吹聴してしまう。 本格的な冬を迎え、雪かきに精を出す勇吾たち。そんな彼らの間で以前勇吾が「豚丼」を買ったように豚肉を買いたいという話が持ち上がり、常磐の発案で「ちょっとずつみんなで出資すればいいんじゃない?」という話に。こうして「豚肉ファンド」という企画が立ち上がり、またしても勇吾が責任者にされる。すると思いの外募集が殺到し、金額も大きくなったため勇吾は金勘定をタマコに依頼する。相談した富士から折角なので飼育、解体、加工、販売、消費のすべてに立ち会ってみないかと言われた勇吾たちは隣にある大蝦夷畜産大学で自分たちが育てた豚たちが屠殺され解体される現場を生で目にする。その話で盛り上がる中、アキは一人進学への決意を強くする。そんな中、慎吾から電話が入り、「旅先で行き倒れていた所を助けてくれたロシア人女性と結婚した」と報告される。新婚夫婦が報告のため実家を訪れるカオスな状況に帰る気になれない勇吾は寮で孤独な年越しを決意するはずが、教員たちの「秘密の年越しパーティ」に参加することになる。年が明けると就職が決まらず実家に居づらい大川と、搾乳のバイトに来ていた駒場も学校に顔を出して一緒に餅つきを楽しみ、その後初詣に行く。そこであやめとアキに出会った勇吾は目の前に居るアキからラブメールを返信されて舞い上がるが、大川に携帯ごと破壊され怒る。 一年目(三学期) 三学期に入ると豚肉ファンドの加工作業が始動。推薦で大学進学が決まりヒマを持て余す真一郎たちが手伝ってくれることになる。豚肉をソーセージとベーコンに加工する作業の一方、完成したチーズも試食会で食べようという中島と校長の発案でラクレットオーブンを大川に作らせることになる。試作品を仕上げて意気揚々と持ち込んだ大川だったが「リア充焼殺モード」などと出力を上げすぎた結果寮のブレーカーが落ち、西川の恨みを買うことになる。完成したソーセージ、ベーコンの試食会では真一郎たちが石窯でパンを作ってホットドッグにするなどして大盛況となる。続くソーセージの販売会では経験のない勇吾が戸惑う中、ラベル作りに協力した西川や常磐のアイデアで見事完売する。勇吾が売上金を次の豚に投資すると宣言するとホエー豚の育成から品質改良まで取り組もうという研究発表プロジェクトに発展することに話が膨らむ。そんな話で盛り上がる最中、慎吾がロシア人の嫁ことアレクサンドラを連れてやってくる。乗馬が得意なアレクサンドラと遠乗りに出かけた勇吾たちは慎吾がインターネット家庭教師で生計を立てていることを知る。ただ、二人が置き土産として残したボルシチが物議を醸すことになり、西川の策略にかかった大川が食べて見事撃沈する。一方、バイトの合間、自宅でゴロゴロして過ごす駒場を心配した双子の妹たちがアキと謀って雪祭りの会場に誘い出す。野球部の仲間やクラスメイトと再会した駒場は励まされ、野球の練習を再開する。 退寮とバレンタインデーが迫るが、とことんニブいアキはそのことに気づかない。一方、勇吾は就職にあぶれた大川とともに起業することを考え始め、寮を出て下宿することも含めて実家に相談する。アキから義理チョコを渡されてそれなりに納得していた勇吾だったが、本命チョコを用意しながら渡せないアキを吉野たち女子が焚きつけ、寮の上の階から投げ落とすという荒っぽい方法での受け渡しに成功する。下宿探しに難航する勇吾だったが、ばんえい競馬で働くアキの叔父が競馬場近くの下宿を用意してくれる。一方、勇吾は学資金としての貯蓄を起業のため出資させるため数正と交渉するがなかなか納得して貰えず、タマコに協力を仰ぐ。そんな中、下宿の契約とエゾノー視察目的で数正と美沙子が札幌からやって来る。その際、数正から起業が本気なのかと聞かれ、勇吾は「あと2年で納得させる答えを出す」と宣言し、アキも劣等生だった自分が大学推薦が貰える成績までアップしたことを伝え、「もっと信じてあげてください」と頭を下げる。数正は勇吾に「今度過労で入院したら許さない」と言い残し、帰りの車中で美沙子に「本気には本気で答えを返す」と語るのだった。退寮し、下宿生活を始める勇吾は西川から餞別としてお古のノートパソコンを貰う。その後、訪ねてきた大川が差し入れに持ってきたジンギスカンを古いガスコンロ[注 1]で行い、途中で火が消えたため大川がライターで再度点火したところ、ガスに引火してしまい爆発させるという最悪のスタートとなった。 二年目 勇吾が2年生になって新入生が入学し、エゾノー祭を見て進学と入部を決めた後輩女子も入部する。成績優秀な勇吾に桜木がフランスへの海外短期留学をもちかけるが、勇吾はかわりに吉野を推薦する。チーズを学ぶため意気揚々とフランスに乗り込んだ吉野だったが、留学先では観賞魚の世話をさせられる不運に。それでも逞しい吉野はチーズの味を舌で覚えて帰国するのだった。一方、アキが畜産大進学を目指していることを知ったあやめも大学への進学を決意するが体育以外がオール1という成績の上、アキ以上に狭き門という厳しい状況であった。勇吾はど田舎で塾はおろか家庭教師のアテもないあやめに慎吾を紹介する。 バイト先で現物支給された黒豚を食べるために飼い始めた大川だったが、大きくなった豚を持て余していた。アキの発案で繁殖用として育てることを決めた大川は富士に相談する。なにかと頼りになる富士だったが本年度をもって教師を退職し、猟師に転職すると語る。豚は馬を処分して放牧地が空いてしまった御影牧場に預けることに決まり、アキの祖父から馬小屋を解体して好きなように使って良いと言われた勇吾たちは豚小屋作りにとりかかる。率先して小屋作りに励む大川の姿を見た勇吾は彼を社長にすると決める。そんな中、勇吾は次期部長の人選について依田に相談される。依田は勇吾ではなくアキを部長にするつもりだった。アキは躊躇するが馬術部長の肩書きは推薦に有利だという桜木の勧めもあって渋々了承する。 社長に任命された大川はやる気満々で仕事も早かったが、二人の会社は事業を立ち上げないうちから胡散臭いペーパーカンパニー呼ばわりされて全校生徒の噂になってしまう。勇吾と数正の交渉がなかなか進まないことに苛立つ大川は自身の貯金を出し、事業で収益を上げてその業績と商品で出資させる方針に切り替える。養豚に必要な手続きを瞬く間に片付けた大川から金を作るよう促された勇吾は再び御影牧場でバイトを始める。その傍ら、真一郎がバイト先にしている養豚場に視察に向かう。完全放牧で手間がかからず広い土地が必要だが、豚がストレスを感じない環境に勇吾と大川は惹かれる。そこで最初に出荷する豚の使い道を大川から相談された勇吾はピザを作って売るという方向性に定め、ばんえい競馬場に石窯を設置して販売するための交渉を始める。二人の会社は着実な前進をはじめるのだった。 三年目 勇吾が3年生になって初夏を迎え、馬術大会に参加することになった馬術部は会場に乗り込む。そこで1回戦の対戦相手、日高農業高校馬術部員の沙流川(さるかわ)に嫌がらせを受ける。それに怒った木野と円山が数正の写真を見せたこと、同じ中学だった西川から彼の黒歴史を聞き、勇吾が話したことで、沙流川を返り討ちに遭わせる。そうして勇吾達は決勝進出を果たす。そこで勇吾は、眼鏡好きの馬、アグネス号に乗ることになる。対戦相手も伊達眼鏡をかけたため、勇吾は自信をなくすが、以前大川からもらったアドバイス、御影への信頼を胸に、スタートを切る。しかし雑念が行く手を阻み、大量に減点してしまう。ギリギリの得点で、全国大会の出場権を争うエゾノーのアンカー、御影は、減点0、ギリギリのタイムで勝利して、エゾノーは全国大会の出場権をつかむ。その後の休憩時間に勇吾は御影に告白しそうになるが、中島の誘いでやって来た数正達の邪魔が入る。 エゾノーに帰って来た勇吾達。全国大会が行われる御殿場で金華豚を育てていることを知った勇吾と大川は、肉を購入して、ピザに入れることを決意し、校長に釜を増やしてもらい、試食会を行う。販売するピザを投票して決めてもらうこととし、退職した富士や、他の高校の生徒も巻き込み、大々的に行う。 御殿場に全国大会に向かったエゾノー馬術部。その1回戦で勇吾は、雑念が祟って1番障害の次に8番障害を跳ぶという大きなミスを犯し、255点という「創立以来最高最低点」を出してしまう。落ち込む勇吾に、金華豚が寒さに弱いこと、北海道、十勝では飼えそうにないことが追い討ちをかける。そうして勇吾達はエゾノーに帰って、いつも通りの生活に戻るのであった。そんな中、ピザの販売日が決まる。それは、御影と相川の推薦入試と同日だった。 勇吾達3年生が馬術部を引退する日が来た。4時起きから解放され、だらけ始めたその頃に、期末考査がやって来る。相川も御影も推薦が決まり、御影家に出荷候補選びに大川と向かう勇吾のもとへ、駒場から電話がかかって来る。勉強を教えてもらうためパソコンによる通信教育をしている兄・慎吾を紹介して欲しいとのことだった。勇吾達の最後の文化祭も無事に終え、勇吾達はピザ販売、御影達は入試の日を迎えた。ピザ販売は同級生のほか、教師、OB、札幌時代の同級生等も足を運んでくれたおかげで、無事完売となるが、タマコが会計処理をした結果コスト予算オーバーによる数千円の赤字となってしまった。また大川が売上金をばんえい競馬につぎ込む暴挙に出てしまった(結果は数千円の払い戻し)ことで皆から大ヒンシュクを買う。また西川は肉系女子・池田に告白するも振られ、吉野は就職面接先がブラック企業で、なお内定をもらったこと、御影達は試験が思いの他、うまくいかなかったことで、負のオーラが漂う反省会となった。 御影達の試験合格発表当日、いろいろあった勇吾はストレス性の胃炎で学校を欠席し、自宅で御影の連絡を待っていた。真っ先に電話がかかってきたのは兄・慎吾からの第一子誕生の報告だったため、胃痛が憎悪するも祝福の言葉、奥さんへの労いの言葉をかけ早めに電話を切る。数秒後、御影から入試合格の電話がかかってきたことで大いに喜ぶ二人。それを機に決心した勇吾は、そのまま御影に告白を伝えるも、すでに父親に代わっていた(取り上げられた)ため「オレは認めん!」と切られる。御影はかけ直すもタイミング悪く再び、兄・慎吾からの電話の為話し中など、バタバタ劇を繰り返すも、相川の一般入試で受けなおす発言で一旦おさまる。 勇吾は御影と乗馬をしながら初めて会った場所に訪れる。改めてお互いの気持ちを伝え合ってようやく結ばれた二人。クラスメイトから祝福の嵐(鉄拳)をもらう。クリスマスはバイト漬けで終わった勇吾は大川から「食品衛生管理者」の資格取得のため御影が合格した大蝦夷畜産大学への入学を勧められ、偶然にも兄・慎吾から解答速報のアルバイトとしてセンター試験に願書を提出していたことから受験が決定する。乗馬部では、勇吾と御影が結ばれた流れによるその場の空気で円山が栄に告白したことで交際が始まり、残った木野は大川先輩化し始める。

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